背が縮むと死期早く 「50歳以上で2cm以上が危険」の根拠

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「2センチ以上の身長の縮みは、椎体骨折の可能性が高く、骨粗鬆症によって骨が弱っている証拠です。つまり、全身の骨がいつ骨折してもおかしくないという状態です。骨粗鬆症であることに気づかずに転んで尻もちをついたり、重いものを持ったりして、大腿骨近位部骨折(足の付け根の関節の骨折)が起これば、介護が必要になる可能性が高くなる。骨折後、すぐに手術とリハビリをしても、高齢者の場合は歩きづらくなったり、寝たきりになる可能性が非常に高くなってしまうのです」(竹内センター部長)

 もし、寝たきりになってしまえば、運動量や食事量が低下するなどして、やはり体がどんどん衰弱していく。多くの場合、介護を必要とするようになってから、約2~3年で寿命を迎えてしまうという。骨折が介護につながり、結果的に死期を早めてしまうのだ。

 男性は50歳ごろから骨の強度が少しずつ弱くなっていくので、喫煙、飲酒、食生活などの生活習慣を改めて見直したい。もし、背が縮んでいることが分かったら、大きな骨折や病気につながらないうちに改善策を講じたほうがいい。

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