先日、発生した北海道男児置き去り騒動で、「しつけか虐待か」というテーマがさかんに論じられることとなりました。
優しさだけでは子供は成長しません。時には厳しさも必要です。しかし、この厳しさの加減というものが、とても難しい。
私の少年時代は、「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」という食品会社のCMがヒットしました。険しい山道を懸命に登る息子、それを後ろから見守る父親。厳しい試練を課しつつも、愛情を持って育てようとする父の姿がそこにはありました。
しかし、こういう「たくましく育てよう」という姿勢がいきすぎると、「巨人の星」の星一徹のようになります。彼は幼い飛雄馬に「大リーグボール養成ギプス」なるものを着けさせていたわけで、あれでは筋・骨の成長は阻害されてしまいます。
この「巨人の星」では、「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす」という逸話が出てきました。ここで獅子は、這い上がった子のみを育て、そうでない子はそのまま見捨てたのでした。
薬に頼らないこころの健康法Q&A