サインを見逃すな! 脳梗塞の“前触れ”は目に表れる

軽く考えると…(C)日刊ゲンダイ

 こう言うのは国家公務員共済組合連合会「立川病院」脳神経外科の福永篤志医長だ。

■シャッターが下りたように目の前が真っ暗になったら…

 問題は、この病気を放っておくと、3カ月以内に15~20%が脳梗塞を発症し、そのうち半数はTIAを起こしてから数日以内、特に48時間以内に脳梗塞になることだ。

 実はTIAを起こした後、早期に脳梗塞を起こすリスクを予測する方法がある。「ABCD2」スコアだ。これはTIAが起きた時点での「年齢」(60歳以上は1点)、「血圧」(140/90mmHg以上は1点)、「症状」(片側麻痺は2点、麻痺なしのろれつ障害は1点)、「症状持続時間」(60分以上2点、10~59分1点)、「糖尿病」(ありは1点)を計算するもの。合計が3~4点以上になると、本格的な脳梗塞リスクが高いといわれている。この段階で飲み薬やカテーテルによる血管内治療、外科手術を行えば、本格的な脳梗塞を回避できる。

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