寝苦しい真夏の夜をスッキリ乗り切る

エアコンは就寝1時間前のひと工夫でスッキリ快眠

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 全国的に梅雨明けを迎え、暑さも本格的になってきた。夏の寝室は、むわーっと暑い。いざ眠ろうとエアコンをつけ、途中で切れるようにタイマーをかける。なかなか涼しくならず、やっと眠ったと思ったらエアコンが切れ、暑くて夜中に目が覚める。再びエアコンをかけると、朝方に体が冷えて、午前中から体が疲れてしまう。これでは、ちっとも休んだ気にならない。

 暑いからといって体を直接冷やすのは逆効果です。それには、人間の体の体温を保つ仕組みが関係しています。

 人間の体には、2種類の体温があります。普段、体温計で測っているのが「表面体温」。それに対して、体の内部の温度が「深部体温」です。この2つの体温は相反する関係にあります。体の表面が暑くなれば、汗をかいて放熱し深部体温は下がる。体の表面が冷えれば、鳥肌を使って熱は閉じ込められ深部体温は上がる。ぐっすり眠るには、深部体温が下がることが条件です。暑いからといって体を直接冷やすと、結果的に深部体温が高く保たれてしまい、ぐっすり眠れずに、暑くて途中で目覚めてしまうことになってしまいます。

1 / 2 ページ