寝苦しい真夏の夜をスッキリ乗り切る

エアコンは就寝1時間前のひと工夫でスッキリ快眠

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 この体温の仕組みをうまく利用するために冷やすべきは、体ではなく、寝室と寝具です。

 寝室は、日中のギラギラ照りつける太陽によってその建材に熱がこもっています。また、寝具は「枕とベッドの間」「タオルケットとベッドの間」など、接している部分に熱がこもっています。

 そこで、エアコンは就寝1時間前にかけてみましょう。その際、枕は裏返しに、タオルケットははがして、ベッドを露出させましょう。エアコンをかけたら、自分は寝室から出てください。入浴などを済ませ、体が眠るために汗をかいて放熱しようとしているタイミングで寝室に入ります。

 すると、体の熱を寝具が吸い取り、体が深部体温を下げようとする働きが助けられます。これができたうえで、エアコンの設定温度を上げて一晩中つけるか、タイマーで3時間後に切れるように設定し、眠りましょう。 もし、除湿器を持っている場合は、就寝1時間前に除湿器とエアコンをあわせて使うと、就寝時の体の放熱はさらに促進されます。夏モードが使える布団乾燥機でもいいでしょう。ベッドが乾燥しているほど、体の熱は吸い取られやすくなります。

 寝苦しい夏は、就寝1時間前の一工夫で“体が眠る力”をサポートしてみましょう。

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