妻が「末期がん」になったら

<4>気が動転しても、夫は仕事と看病の“同時進行”が肝心

最高の笑顔で(提供写真)

〈2013年の2月終わり、8年連れ添った妻が子宮頸がん末期とわかり、半年もつかわからない命と言われた〉。現在、千葉県を中心にパントマイムやバルーンなどで子供たちを喜ばせているパフォーマンタロウさん(40)。ブログ「2013年 妻が子宮頸がんになって」で赤裸々な看病記を公開している。

 妻が余命を告げられてから一番困るのは仕事と看病の両立だった。残された時間を妻との思い出づくりに充てたいというのが、夫としてのせめてもの人情。しかし、仕事を辞めるのは最悪の手だ。

 パフォーマンタロウさんはどうしたのか?

「妻の子宮頸がんが判明した当初、私は菓子製造会社で普通の会社員をしていました。幸い私の実家が近くにあり、両親など周囲のサポートで仕事を続けられたのです」

 医師の言葉に気が動転してしまいがちだが、収入が途絶えたら家族もろとも干上がってしまう。仕事と看病は同時並行で行うことが肝心だ。

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