40歳以上のドライバー要注意 緑内障に“無自覚”のリスク

緑内障は視野が狭くなり、交通事故を起こしやすい(C)日刊ゲンダイ

 視野が狭くなり最悪失明する緑内障は、交通事故を起こしやすいことが知られている。東北大学病院の国松志保講師が行った自動車の運転シミュレーターを使った実験では、症状が進んだ緑内障の人は正常な人に比べて事故が3倍多いことが報告されている。清澤眼科医院(東京・南砂)の清澤源弘院長が言う。

「視野の下方が欠けていれば左右の飛び出しを見落としやすく、上方が欠けていれば信号を見落としやすくなると言われています」

■定期的に眼底検査や視野検査を

 問題は緑内障を患っている人の多くが、自身の視野の異常に気づいていないことだ。

「40歳以上では20人に1人が緑内障といわれていますが、多くの人が無自覚で治療していません。健康診断では視力や眼圧、眼底検査が主で、視野検査はほとんど行われていないからです」(清澤院長)

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