ただ、これらの治療が正しく行われていないのが現状だ。よくあるのが、次の4つだという。
(1)体質だからと、治療をせず放置される。
(2)テープの使い方を間違えている。
(3)手術はできても放射線の設備がないので、治療が中途半端。
(4)そもそも「治る」ということを医師が知らない。
「テープは2種類あり、一方は弱いステロイドで、一方は強い。前者では効き目が弱く、成人では、最初は強いステロイドのテープを用いたほうが良いケースがほとんどです。しかし、弱いテープから始めて、効果がないまま続けてしまうことがあります」
ケロイドまで至ると、見た目の問題ばかりか、痛みやかゆみがひどくなる。
「眠れないほど」と訴える患者もいる。治るチャンスがあるのだから、大いに活用したい。