また、いったんコースに出ると、救命の態勢が整っていないことが多いのも、突然死が増える一因になっています。かつて、ある大手企業の社長がラウンド中に心筋梗塞で倒れてそのまま亡くなってしまったことがありました。その時も、その場で蘇生措置は行われず、次の組を回すために倒れた社長の周りに囲いを作っただけでした。万が一の場合に備え、どのような救命措置を行うかをシミュレーションしておくことは重要です。
心臓疾患を抱えている人はもちろん、生活習慣病を指摘されている人がゴルフをする際には、以下のことを実践してください。①前日はしっかり睡眠をとって、服用している薬は飲み忘れない。②プレーする前にしっかりウオーミングアップをして急激な心拍数の上昇を防ぐ。③飲酒や喫煙をしてプレーすることは避ける。④水分補給や保温を心がける。⑤過度なプレッシャーがかかるような勝負はしない。
リスクを減らしながら、楽しくプレーしましょう。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」