20年前の最新がん治療「温熱療法」なぜ尻すぼみになった

渋谷青葉台内科小児科クリニックの安田浩康院長とハイパーサーミア機器（提供写真）

　オランダなどでは、温熱療法はがん治療の標準治療とされているほか、日本でも、筑波大、横浜市立大、名古屋大、京都府立医大、九大、鹿児島大の付属病院などでは使用されている。

「温熱療法は、抗がん剤や放射線の効果をアップさせる併用療法として十分な効果があります。残念なことに、温熱療法をよく知らずに批判するがん治療専門医もいます。嘆かわしいことです。がんを完治させるのは難しいが、患者さんががんと共存して長生きするには温熱療法は有効です。少なくとも公的病院では導入すべきです」