「大人のADHD」は睡眠時無呼吸症候群かもしれない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 近年、クローズアップされている「大人のADHD(注意欠如・多動症)」だが、ひょっとしたら違う病気の可能性がある。睡眠時無呼吸症候群(SAS)と非常に間違えられやすいというから注意したい。

 ADHDは、発達障害の一種。「不注意」と「多動性・衝動性」の2つを主な症状とする。

 周囲の理解を得られにくく、それゆえに軋轢を生じやすい。これまでは「子供の時に症状が目立つ。大人はそれほどではない」と考えられてきたが、最近は大人になっても悩み続けている人や、むしろ大人になってからの方がより深刻な状況に陥っている人が少なくないことがわかってきた。

 ADHDは、決して本人の能力が劣る病気ではない。本人がADHDであることを理解し、同時に周囲もADHDの特性を知ることで、これまでうまくいかなかったことが百八十度良い方向に変わるケースは多い。

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