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12年間で24%も アメリカで認知症がなぜ減ったのか

 もうひとつ注目されるデータは、調査を行った12年間に、高齢者の「教育を受けた年数」が1年増えたことです。教育を長く受けた人の脳の方が認知症に強くなるのか。教育を受けたおかげでより知識が増えて健康な生活を送れるようになったのか。または教育を長く受けられる=生活が豊かであることから、より健康になったのか。どれも、あくまでも仮説です。

 減少の理由がはっきりしない限り、このまま発症率が減り続けると予測するのは早いと指摘する医療関係者もいます。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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