橋本テツヤの快適老齢術

運転士のように 「指さし&声出し」確認を習慣づける

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 60兆個あるといわれている人間の細胞には、約1000億個の脳細胞がある。その中に情報の伝達と情報処理を担う「ニューロン」という神経細胞が100億から140億あるという。

 だが、この細胞は40歳を過ぎると10年で5%ずつ減るという。減るとどうなるか。物忘れが多くなってくるのだ。ガスの元栓の閉め忘れ。玄関の鍵のかけ忘れ。人の名前を忘れる……。これは加齢による記憶力や判断力、適応力の衰えからくるものだ。

 先日、知人男性と立ち寄ったワインバーで財布が入ったショルダーバッグを忘れてきた。知人の話が面白かったのと、隣のテーブルに居合わせた客の美女2人と楽しく会話したことでバッグの存在が希薄になったのだ。人は何かに気を取られると忘れ物をする。バッグは戻ったが気を付けなければと自戒した。

 こうした忘れ物を防ぐには「指さし確認」と「声出し確認」が一番良いのだが、この日はそれを怠っていた。僕は普段からドアの鍵を閉めたら「鍵閉めた。よし」と声を出して指さしている。これが頭を回転させる。部屋を出てから「あれ? 鍵をかけたかなぁ」と思うのは脳に自分の行動をしっかり記憶させていないからだ。

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