検査で異常なし…そのシビレは多発性硬化症かもしれない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 多発性硬化症は障害度に応じて段階が分かれ、1年ほどで一気に進行する人もいれば、徐々に悪くなっていく人もいる。いずれにしろ、「見た目が元気」程度の早期で治療を開始しなければ、その後、治療を受けても、効果を得られない。

「認知機能が低下したり、歩行ができなくなっている患者さんの中には、『なぜあの段階で多発性硬化症の診断を受けられなかったのか、治療を開始できなかったのか』『治療できていれば認知機能を維持できたかもしれない』などと思う方が少なくありません」

 そうならないために、知識として押さえておくべきが、多発性硬化症なのだ。

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