作業療法士が徹底解説 快眠法のウソとホント<前編>

(C)日刊ゲンダイ

 運動は深部体温を上げる。そのため、就寝前に運動すれば、就寝時は急激に下がって入眠しやすくなり、睡眠の質も上がる。ただし、深部体温が最も上がった状態から最も下がるまでには1時間程度の時間が必要だ。

「就寝直前に体を動かし、深部体温が下がっていない状態でベッドに入ると寝つきが悪くなります。また、ジョギングやジムでの筋力トレーニングなどの激しい運動は、深部体温をよりアップさせるので、それだけ下がるまでに時間がかかる。熟睡するために運動するなら、就寝1時間前までに体がポカポカする程度の負荷にしておくのがおすすめです」

⑤風呂に入り、体が温かいうちに眠りにつくほうがよい…×

「体を温めてから寝たほうがいい」という考え方は間違っていない。就寝前に深部体温を上げておけば、就寝時は急勾配で下がって眠くなる。しかし、風呂やシャワーで深部体温を上げたら、下がるまで1時間は空ける必要がある。

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