3月は危ない条件が 春先のメンタル不調は“変化”を減らす

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 また、春になるからといって“新しいこと”を始めようとしてはいけない。年度の「区切り」となる春先は、英会話などの習い事を始めたり、禁煙やダイエットに取り組むなど、心機一転、何かをスタートさせようという人が少なくない。

「しかし、新しいことを始めるのは、それ自体が緊張感を生んだり、ストレスになります。習い事を始めて時間に追われると、体力もそがれてしまいます。変化が多い時期に始めるのは避けた方がいいでしょう」

 睡眠と食事をしっかり考えることも重要だ。メンタルに不調を来す場合、きちんと睡眠が取れていない人から崩れていくという。週2日は、自分の仕事が終わったら早く帰宅して、最低6時間の睡眠時間は確保したい。

「食事は忙しい時ほどタンパク質とビタミン類をバランスよく摂取することを心がけてください。1日3食のうち2食だけでもいいから、野菜、肉、魚などをバランスよく食べる。疲労回復度が変わってきます」

 よく「五月病」といわれるように、メンタル不調を訴える患者は4月の終わりから5月にかけて増えるという。変化が一段落して、ホッとするタイミングで症状が表れるのだ。3月、4月は、その“土台”が築かれる時期といえる。しっかり対策しておいたほうがいい。

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