あの話題の治療法 どうなった?

「オルソケラトロジー療法」は近い将来子供にも解禁か?

近視抑制の有力な手段のひとつ(C)日刊ゲンダイ

 就寝中に特殊なカーブを持つコンタクトレンズを装着することで角膜の形を変化させ、はずした後の裸眼視力を一定時間矯正させるオルソケラトロジー療法。ナイトコンタクトと呼ばれるこの治療法は日本に上陸して17年になるが、必ずしもメジャーになっていない。果たして、今後はどうなるのか?

「近い将来、一気にブレークするのではないか、と期待しています」

 こういうのは最近、この治療法を導入した都内の眼科専門医だ。一番の理由は子供への適用が解禁される動きがあるからだ。

「レンズの取り扱いが乱暴だったりすると、通常のコンタクトレンズと同じリスクがある。高酸素透過性素材で作られているとはいえ、寝ている間に酸素不足となり不具合が出るなどの懸念から、これまでは親権者の同意が必要となる20歳未満には推奨されていません。しかし、角膜が軟らかい子供とオルソケラトロジーレンズとの相性が良いことが臨床研究で明らかにされつつあり、日本眼科学会で新たな基準が示され、子供にも解禁される可能性があるのです」(都内眼科専門医)

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