正しく歯を守るなら歯ブラシと歯磨き剤は使わなくていい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 歯を守るために必要不可欠な道具は? 「意外に正しい情報が伝わっていない」と言うのは、夫との共著で「やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編」を刊行した歯科衛生士の森光恵さんだ。

■「食べかす取り」より「歯垢取り」

 夫の森昭院長と共に「竹屋町森歯科クリニック」(京都・舞鶴)で多くの口腔内を診てきた森さんは、2005年にクリニックの横にオープンした歯科専門雑貨店の店長を務めている。歯科衛生士、そして店長として、乳児から高齢者まで年代別ケアの方法、ふさわしい道具、使い方などの情報を提供してきた。

 森さんによれば、口腔ケアの最重要道具はデンタルフロスだという。

 歯磨きの本当の目的は「食べかす取り」ではなく「歯と歯の間」と「歯の付け根」にたまりやすい歯垢を取ること。歯垢は飲食後24時間ででき、唾液がコントロールしてくれる。だから、「歯と歯の間」「歯の付け根」に唾液が行き渡りやすいようにしなくてはならない。歯ブラシではその汚れを清掃できない。歯の表面の歯垢は唾液が流してくれるので、それほど気にしなくていい。

1 / 4 ページ

関連記事