悲惨なのは、医師にかかっているのに「医師がDAAを知らない」「知っているが患者に勧めない」ためにDAAにたどり着けないケースだ。
「インターフェロン治療登場以前に行われていた、単に肝臓の炎症を抑えるだけの治療が漫然と行われている。医師に知識がないのか、治療費が稼げるからと患者を“囲い込み”しているのか。いずれにしろ、患者は治療の機会を奪われる。それを避けるためには、専門医を受診すべきです」
米澤氏らの話を聞き、90代でDAAの治療を受け、完治した人がいる。「肝がんの恐怖から逃れられ本当にうれしい」と、みな笑顔を見せるという。