寝ると左右に流れる人は要注意 “カエル腹”に潜む重大病

単なる食べ過ぎではない場合も(C)日刊ゲンダイ

「お腹が急激に膨れてくるのは、ストレスや手術の後遺症、老化などで大腸の働きが悪くなり、ガスがたまるケースが多い。ただ、肥満や便秘などでお腹が張り出しただけなら、体を横たえてもお腹の形に変化はありません。横になるとお腹のたるみが両脇に流れ、脇腹を押すとたるみが移動するなら、腹水を疑った方がいいかもしれません。特に短期間に急に体重が増えた人は、要注意です」

 腹水とは、腹腔へ過剰に水がたまる症状を言う。内臓は腹膜という袋に包まれており、腹腔とは内臓と腹膜の間のすき間を指す。そこには常時20~50ミリリットルの水がたまっているが、病気になるとそれが過剰になる。

 よく言われるのはがんだ。進行すると、お腹にがん細胞が散らばるように広がり、がん性腹膜炎を起こすことがある。

「消化器系や婦人科系の末期がんに多く見られる症状です。がん性腹膜炎になると、お腹の臓器と臓器の間に腹水がたまります」(高山院長)

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