40代以降は要注意 我が家の風呂場やトイレでの死を防ぐ

風呂場で亡くなる人は交通事故死者数の数倍(C)日刊ゲンダイ

 お酒を飲んだ後の入浴は、脱水症状を引き起こしたり、血圧が急に高まり、心臓に負担をかけやすい。酔って注意力が低下して転倒事故を起こすこともある。アルコールが抜けるまでは入浴は控えるべきだ。

 高齢者は、食後に血圧が下がる食後低血圧により失神しやすくなる場合もある。食後すぐの入浴も避けた方が無難だ。体調不良のときや睡眠薬などを服用した後は、気温が低下する深夜や早朝の入浴は注意が必要だ。 

「一緒に暮らしている人がいれば入浴前に一声かけましょう。入浴事故後に発見が早かったおかげで死を免れたケースは少なくありません」

 寒いときはトイレも温めておこう。

「お金に余裕があれば、トイレ用ヒーター、温水暖房便座を準備する以外に、トイレの窓のカーテンや、断熱シートをつけるのも手です。トイレではマフラーやカーディガンなどを身につけましょう。便座には、カバーをつけるのがいいでしょう」

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