胃の不調を軽んじない “みぞおち痛”は命に関わる病気かも

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 また、みぞおち付近に位置する臓器ではないが、狭心症、心筋梗塞、腹部大動脈瘤といった心血管疾患によってみぞおちが痛む場合もある。心臓や血管の痛みは、みぞおちや背中などの痛みと同じく脊髄を通って脳に伝えられる。このとき脳が痛みが起こっている箇所を取り違えると、一見、関係のない箇所に痛みを感じる。「放散痛」と呼ばれるものだ。

「心臓疾患の場合、高血圧、高血糖、高脂血症や肥満といったリスクファクターを抱えているケースがほとんどです。こうしたリスクを抱えていてみぞおちが痛いと訴える患者さんは、必ず心電図検査も行います」

 みぞおちの痛みが続く人は、胃カメラ検査だけでは足りないのだ。

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