無理なく始められる “正月脂肪肝”を解消する食事と運動

できれば毎日30分以上続けてウォーキングを(C)日刊ゲンダイ

 昔から「箸先五分(約1.5センチ)、長くて一寸(約3センチ)」という。箸は先から1.5~3センチだけを使うようにすればひと口の量が少なくなり、食事時間も長くなる。

 運動も可能なら毎日30分以上続けてウオーキングするだけでいい。それを裏付ける筑波大の研究がある。

 食事・運動療法に取り組んでいる31歳から67歳の肥満の男性169人を対象に、活動量計を使い運動の記録をとり、脂肪肝がどれだけ改善するかを調べた。

 その結果、ウオーキングなど「中高強度の運動」を週に250分以上、つまり1日30分以上継続して運動すると、脂肪肝を減らすのに効果的だったという。

「運動をすると肝臓などにたまった脂肪は遊離脂肪酸として放出され、運動のための直接的なエネルギー源になります。ただし遊離脂肪酸が使われるのは、運動を開始して10分後くらいから。脂肪を燃焼させるには、ある程度の時間、続ける必要があります」

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