後悔だらけの花粉症対策

最近話題の“トマト悪玉説”にも冷静 カゴメに見解を聞いた

トマトはスギ花粉と相性が悪い(C)日刊ゲンダイ

 むしろ、カゴメは国際医療福祉大学との共同研究で、トマトジュースやトマトに由来するカロテノイド(主にリコペン)を継続的に摂取することにより、「花粉症の症状が改善する」と報告しているほど。具体的には、トマトジュース(190ミリリットル)を毎日1本飲むと、10週後には水っぱな、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみ、涙目の6項目のうち、「水っぱな、くしゃみ、鼻のかゆみ」の3項目で有意な改善があったという。

「動物実験の段階ですが、ブロッコリースプラウトから抽出したエキスに花粉症を抑制する効果があることも分かってきています」(前出のカゴメ広報担当者)

 最近は、花粉症に効く食品として「L―92乳酸菌」、柑橘類の「じゃばら」、味噌や納豆などの発酵食品も注目されている。以前はステロイド点眼薬に頼っていた杉本彩は、「青汁」「プラセンタドリンク」のほか、各種サプリを飲んで対策しているという。つらい症状を和らげるため、患者それぞれの努力がある。

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