成人の25%が該当 「脂肪肝ドック」にこれだけのメリット

有効な対策は早期の生活習慣改善(C)日刊ゲンダイ

「超音波では脂肪の蓄積度は分かりますが、軽度、中等度、高度という判定で、数値では分かりません。線維化については『フィブロスキャン』という別の検査が必要。この機器もすべての医療機関に備えられているものではなく、必ず行われているものではない」

 しかし、線維化が進んでいればより肝硬変、肝がんのリスクが高くなる。線維化の数値の把握は非常に重要だ。 

「脂肪の蓄積度と線維化の程度はイコールではありません。脂肪の蓄積度はそれほどでなくても、線維化が進んでいることがある。こういったケースも脂肪肝ドックは見逃しません」

 脂肪肝ドックを検討した方がいいのは、「健診などで脂肪肝と指摘された人」「C型・B型ウイルス性ではない肝がん、肝硬変が家系にいた人」「脂肪肝になりやすい要因を抱えている人」。

「BMI(体重キロ÷身長メートルの2乗)が25以上の肥満の人の半数は脂肪肝です。ただし、痩せていても脂肪肝になります。アルコール摂取が多い人、糖尿病の人、脂質異常症の人のどれかに該当する人も脂肪肝を疑った方がいい」

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