具体的には、細胞内に扁平な二重の膜が現れる。
それが古くなったミトコンドリアなどの細胞内小器官やタンパク質(細胞質)を包み込み、丸い袋状の「オートファゴソーム」になる。
そこへ多くの種類の分解酵素が入っている丸い「リソソーム」という器官が近づいてきて融合。その一体となった袋状の中で、細胞質がアミノ酸に分解される。
そして、アミノ酸は袋の外に出て、新しいタンパク質の合成にリサイクルされるのだ。
■課題は分子構造のさらなる解明
このゴミ掃除機能は、病原体が細胞内に侵入した場合も同じように働く。体内の細胞の外ではマクロファージなどの免疫細胞が病原体を退治し、細胞内ではオートファジーがその役割を果たしているという。では、オートファジーの研究が将来的に、医療へどのように応用できる可能性を秘めているのか。
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