がんとは何か

<10>がんになるための遺伝子と変異の順番は決まっている

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 当初、P53ががん遺伝子と間違えられたのは、がん化した細胞にP53が多数見つかったからだ。

 いずれにせよ、大腸がんは少なくとも3つの遺伝子変異が積み重なることでがん化し、さらに決まった遺伝子が順番通りに変異することで浸潤・転移する。がんはこのように特定の遺伝子が順番通りに変異して初めてがんができるのだ。これを多段階発がん説と呼ぶ。

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