役に立つオモシロ医学論文

世界的にも日本は少ない小児肥満 学校給食には防止効果が

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 一方で、女子については過体重、肥満が減少する傾向が見られたものの、統計学的な差は示されませんでした。これは、日本の若年女性がそもそもやせ傾向にあることと関連している可能性があります。

 学校給食は、食事バランスの偏りを防ぐことに有効であることが他の研究でも示されており、思春期の肥満を減らす有効な手法のひとつといえるかもしれません。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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