がんと向き合い生きていく

X線を一から教えてくれた先輩をがんで亡くして考えたこと

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 日本は原爆が落とされた世界で唯一の国です。それが核兵器禁止条約には参加しませんでした。さまざまな立場や事情によって、いろいろな議論があるのは確かです。しかし、政治や経済以前の問題として、地球のため、人類のため、原発はゼロにしなければならないと私は思っています。

4 / 4 ページ

佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

関連記事