最期まで自分らしく生きる がんの緩和的放射線療法とは

黒崎弘正部長と最新型トモセラピー(C)日刊ゲンダイ

「肺がんの患者さんの中によく見かける症状です。このときは上大静脈に放射線をかけることで血流が戻り、顔や腕の腫れは引きます」

 末期のがん患者の70%は強い痛みに苦しむ。とくに骨転移の場合はその苦しみは強く、モルヒネといった医療麻薬を使うと生活の質が大きく下がってしまう。最近は1回の注射で全身の痛みが取れる「メタストロン」などの疼痛治療法もある。がんと共生する方法として、緩和的放射線治療があることも覚えておくことだ。

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