腎臓を守る

薄味に慣れさせるべし 腎臓を長持ちさせる食べ方・飲み方

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 腎機能が低下している自覚はあるが、仕事や人間関係から、これからの時期は宴会などでの飲食は避けられない――そんな人もいるはずだ。腎臓を長持ちさせるには食事やお酒のどんな点に気をつけたらいいのか? 腎臓病専門医で「松尾内科クリニック」(東京・桜新町)の松尾孝俊院長が言う。

「腎臓病の進行をストップするための食事の基本は、塩分、タンパク質、エネルギーのコントロールです。塩分の取り過ぎは過剰な塩分を尿中に排泄させるために糸球体の負担を強いることにつながります。タンパク質の取り過ぎは老廃物を多く生むため、これも腎臓には負担です。エネルギーの取り過ぎは肥満につながり、糖尿病や脂質異常症、高血圧を招き、腎臓の血管に動脈硬化を起こす。結果的に腎臓を苦しめます」

 本来、腎臓病患者の食事法はステージ(重症度)ごとに6段階に分かれており、ステージに応じた食事法が確立している。そのため、医師や栄養士の食事指導を受けることになる。

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