発達障害とゲーム依存

専門医が指摘 ゲーム依存症患者の約2割はADHDを合併

久里浜医療センター院長の樋口進医師(提供写真)

「発達障害は、主に自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の3つに大別されますが、特にADHDとゲーム障害には親和性があり、久里浜医療センターのネット依存外来に来ている患者さんの中にも、ADHDと診断される人は20%近くを占めています。これは、ADHDとされる人が、どんなに多く見積もっても全人口の5%以下であることを考えると、極めて高い数字だと言っていいでしょう」

 ADHDは、落ち着きがない多動性、思ったことをすぐ口に出したり行動してしまう衝動性、そして、忘れ物や仕事のミスが多い不注意などを特徴とする。

 ゲーム障害の人のそれが多く見られるのは、どのような理由からなのだろうか。

(フリージャーナリスト・里中高志)

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