病み患いのモトを断つ

重要なのは発症2日目 インフル重症化「命を左右する」対応

無理して出社しない(C)日刊ゲンダイ

 いたたまれない事故が起こった一方で、28日のブログで「花粉症の症状かなぁ~と自己判断で気楽に考えていました。しかしやっぱりインフルエンザ」とつづったのは、カウンターテナー歌手の米良美一さんだ。体調が悪く受診した病院で検温すると、35.9度。平熱同然だから、インフルを疑うはずもないが、検査の結果、A型のインフルと判明したらしい。

 米良さんのケースは、ワクチンのおかげだが、ワクチンは毎年、効く効かないが論争になる。改めておさらいしておこう。加藤氏に聞いた。

「インフルエンザには、多くのウイルスがあり、ワクチンは次のシーズンに流行しそうな型を予測して組み合わせて作ります。今年は、バッチリでしたから、予防効果が高い。たとえ発症しても、軽くて済みます」

■解熱し再び上昇

 完全に防げないのは、人によってウイルスをブロックする抗体の活性度が違うためだ。一般に、65歳以上の健康な人は、45%の発病を阻止し、約80%の死亡を抑える効果があるという。

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