飛散量が少なくても危ない“凶悪化する花粉”対策のポイント

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 王教授は、花粉成分の大きさを13段階に分けて、人体呼吸器系のどの部位に届くかを調べた。

 結果、鼻や喉は4.7~11マイクロメートル、気管支は2.1~4.7マイクロメートル、肺胞は2.1マイクロメートル以下で存在。そして爆発で0.06マイクロメートルまで微小化した花粉は肺の奥深く、肺胞までに届くことを突き止めた。

「花粉が大きければ、目のかゆみやくしゃみ、鼻水、鼻づまりで終わり、症状も深刻化しない。しかし肺胞まで届けば、喘息や気管支炎と同様の症状が出る。花粉と関連づけて考える医者は少なく、症状もなかなか良くならない。さらに、アレルゲンで肺が傷つくと、大気汚染に含まれる発がん物質のダメージを受けやすくなります」

 喘息や気管支炎で薬を飲んでも良くならない人は、花粉との関係を疑った方がいい。 

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