「がん家系」に生まれて

がんのはずはないという医師を説得し大腸内視鏡を受けた

モデル・美肌温泉家の朝香さん(C)日刊ゲンダイ

 お腹が痛いと、前から時々超音波検査を受けに行っていた病院で、担当の先生は最初、とても楽観的でした。40歳と若いからがんのはずがない、と。「大腸内視鏡をやってください」と先生を説得し、受けられるようになりました。

 素人でも分かるくらい大きく育ったがんをカメラのモニターで見たとき、先生は気まずそうでしたね。恐らくお腹が痛み始めた2年前から、がんができていたんでしょう。あの大きさにがんが育つまで発見されないなんて、そうはない。でも、先生と顔見知りになるくらい病院へ通っていて、本気でがんの検査をしなかったのは、自分も気持ちのどこかで楽観視していたのかもしれません。がんになるかもしれないけど、自分は母と違うから。子宮じゃないし、大腸だったら、がんじゃないよね、と……。

 大腸内視鏡だけでは悪性かどうかが分からないからと、細胞の採取をし、細胞診に回されることになりました。「この状況を見たら細胞診をしなくても」とは先生は言いませんでしたが、きっとそう思ったはずで、「超特急で出します」と言っていました。

2 / 3 ページ

関連記事