検査はまず矯正視力を測ります。視力が出なければ白内障の疑いがあります。次に、瞳孔をミドリンP点眼薬で開いて眼底検査と細隙灯顕微鏡検査を行います。普通の加齢性白内障だと水晶体の周りの方から中心に向かう白い混濁がはっきりと見られます。糖尿病性白内障ではレンズの後ろの膜あたりに混濁が見えます。近視の強い患者さんであれば、水晶体の中央を占める水晶体核が茶色に変色して曇りを示します。
白内障に対して、最初は「カタリン(R)」「カリーユニ(R)」などの点眼薬が処方されます。白内障進行予防には、果物などビタミンCを多く含む食品も薦められています。
ただし、白内障が進み視力低下が強くなれば、手術ということになります。現在の手術では、角膜の周辺部に2ミリ程度の小さな切開創を作り、水晶体嚢の前面に円形の窓を作ります。超音波乳化吸引術という方法で混濁した水晶体を吸い取って、その後にアクリルなどで作られた人工水晶体を挿入します。
失明リスクの高い目の病気