性感染症最前線

性器ヘルペス<2>女性の罹患率は男性の2倍で重症化しやすい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 性器に小さな水膨れができて、痛みやかゆみ、発熱、脚の付け根のリンパ節の腫れと痛みなどの症状が表れる「性器ヘルペス」。病原体の「単純ヘルペス(HSV)2型」に1度感染すると、症状が治まった後もウイルスは骨盤内の神経節に潜み、免疫力が低下すると再発を繰り返す。

 HSVは皮膚粘膜の小さな傷から侵入して感染する。罹患(りかん)率を男女で比較すると、男性よりも女性の方が2倍以上高い。どうしてなのか。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が説明する。

「それは男性の性器に比べて、女性の性器は粘膜部分が広範囲だからです。感染部位は外陰部だけでなく、子宮膣管や膣壁にまで及ぶことも少なくありません。だから、男性よりも感染しやすく重症化しやすい。また、女性は免疫力を低下させる黄体ホルモンの影響で、妊婦や排卵後は感染しやすくなります」

1 / 3 ページ

関連記事