「自分が死ぬ」準備

79歳の人気医師が断言「週2回のステーキが元気の源です」

内田裕也さんも病室で食べていた(C)日刊ゲンダイ

■「太めをキープ」が一番長生き

 メタボがよくないといわれるが、高齢者には当てはまらない。昨年12月に公表された「高齢者肥満症診療ガイドライン2018」には、こんな記述がある。

 高齢者の肥満は、認知症の発症リスクを下げる半面、肥満度を示すBMIが低かったり、体重が減ってきたりすると、認知機能が低下するリスクがある。さらに、高齢者の肥満は、心血管病のリスクになるかどうか分からない――。

 日米共同プロジェクト「長寿社会における中高年者の暮らし方の調査(JAHEAD)」の日本分は、国内の60歳以上の男女6000人を対象に約19年間追跡し、①BMIが標準で、減少傾向②BMIが標準より高めで、減少傾向③BMIが太り過ぎで、一定④BMIがやせ気味で、減少傾向――の4グループに分けて解析している。

 その結果、①グループを1とすると、④グループの死亡リスクは2割高く、③グループは3割低かったのだ。

 長生きするには、太めの体重をキープするのがベターということだろう。

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