病み患いのモトを断つ

天海祐希も経験 「健診で異常なし」の狭心症の見つけ方

“姿を隠した狭心症”かも(左は女優の天海祐希)/(C)日刊ゲンダイ

「冠攣縮性狭心症は、男性に多いものの、女性や若い人でも発症します。原因は、心臓を養う冠動脈の痙攣による虚血です」

 痛みの持続時間は、数十秒から数分まで。その間はつらくても、治まると何事もなかったように生活できるため、ついつい軽く考えて治療を先延ばしにしやすい。

■9%は3年後に心筋梗塞に

「健康診断など痛みがない時に受診して心電図検査を受けても、異常が見られない」というから、なおさらだろう。

 冠攣縮性狭心症の人が3年後に心筋梗塞を発症する割合は9%。欧米の25%より低いとはいえ、見逃せない。“姿を隠した狭心症”をうまく見つけて治療するすべはないものか。

「CT検査で冠動脈の硬化がないことが確認されたら、通常の心電図ではなく、24時間心電図検査を行います。寝ている時や明け方に胸痛や息切れ、動悸、胸の圧迫感などがあれば、特徴的な波形が記録される。そんな波形が見つかると、カルシウム拮抗薬や硝酸薬を処方。それらを服用すれば良くなります」

2 / 3 ページ

関連記事