最近はアルツハイマー病予防として、頭脳を使って脳血流を増やすやり方が推奨されている。それはAβやタウの血液への排出につながり、過剰な蓄積を阻むことになるというのだが、本当か?
「直接的な検証はなく、あったとしてもミクログリアで処理しきれなかったごく一部に過ぎないと考えられています」
アルツハイマー病は基本的に再生しない脳神経が消失される病気。消失が始まれば、その病態が元通りになることはない。頭脳を使って脳血流を良くすることは、失われた脳神経の機能をカバーできるように他の神経を鍛えているだけ。Aβの蓄積や異常なタウの広がりを抑えるものではないことは知っておくべきだ。