100年老けない脳の作り方

骨から出る物質で記憶力アップ 縄跳びには侮れない効果が

元気に縄跳びをする福島県郡山市の幼稚園児たち(C)共同通信社

 脳の活性化と運動には密接な関係がある。有酸素運動のウオーキングやストレッチは効果の高い運動だ。

 東京都健康長寿医療センターによれば、1週間に90分(1日あたり15分程度)歩く人は、週に40分未満の人より認知機能が良いことが分かっている。

 脳の働きに欠かせない血流に影響するからだという。

「軽い運動でも、海馬の新生細胞が増えますし、アルツハイマー病の予防効果もあります」(本郷赤門前クリニック院長の吉田たかよし氏)

 その中でも近年、注目されているのが骨運動だ。

 2007年に、米コロンビア大学のジェラール・カーセンティ博士らの研究によって、骨を作る骨芽細胞から分泌されるメッセージ物質のひとつ、「オステオカルシン」が記憶力や認知機能に大きな役割を果たしていることが分かった。

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