子宮体がん手術 ロボットor腹腔鏡でメリット大はどっち?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 早期発見のために、必ず押さえておきたいのが「不正出血があったらすぐに産婦人科で検査を」ということだ。

「閉経後は不正出血をすることがありませんし、閉経前でも月経時以外に不正出血があれば、何らかの異常を疑うべき。不正出血の段階であれば、子宮体がんは早期発見の可能性が高い」

 前述の「もっと早く受診していれば」という患者には、この不正出血を半年や1年以上放置していた……という人もいる。

 読者の中には「子宮がん検診を受けているから問題なし」と思っている人もいるだろう。子宮がんとは「子宮体がん」と「子宮頚がん」の総称だが、子宮がん検診といわれているものは、実は子宮頚がん検診のこと。

「子宮体がんは検診では正診率が子宮頚がんに比べ低く、一般には行われていません。“検診を受けているから問題なし”とはならない。やはり不正出血があったら、原因を調べてください」

■ロボット手術を受けられない人

 早期子宮体がんが対象だが、緑内障や脳動脈瘤(りゅう)がある人は、眼圧や脳圧が上がるリスクがあるためロボット手術は受けられない。

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