虫刺され徹底対策 「虫よけスプレー」の正しい使い方とは

2014年のデング熱騒動を忘れてはいけない(C)日刊ゲンダイ

 虫刺されで悩んだことがない人も対策を忘れてはいけない。2014年、70年ぶりに国内でデング熱の感染が確認されたのを覚えているだろうか。都内の公園で蚊に刺されて感染したとみられているが、虫刺されそのものは問題なくても、虫を媒介とする病気に感染するリスクがある。今、西日本を中心に猛威を振るっているウイルス感染症SFTS(重症熱性血小板減少症候群)も、マダニが媒介する。

■「濃度が高い=効果が高い」は間違い

 絶対にやるべきは、虫に刺されない対策。肌の露出を極力控えるだけでは不十分。長ズボンと靴下の間のわずかな隙間を刺されることもあるし、ズボンの下から入ってくることもある。

「薄い衣類はその上から刺される可能性も。100%防止は無理。虫よけスプレーを使用すべき」(園田院長=以下同)

 虫よけスプレーは市販品のみ。日本で売られているのは、ディートとイカリジンという2つの成分のもので、ディートは最も高濃度のもので30%、イカリジンは15%。

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