増える緑内障 回避のカギは眼底を三次元解析するOCT検査

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ひどい近視の人は眼球にかかる圧がもともと高いなどの理由から、緑内障を発症すると失明に至るまでのスピードが速い。前視野緑内障の段階で発見し、治療を開始することで、それを食い止められる。OCTは大きい眼科であれば大抵、実施している。

■レーシック経験者は要注意

 注意すべきは、「元近視」でレーシックを受けたことがある人。視力は良くなっても、近視の「眼球に圧がかかりやすい」という点は変わらないため、「現近視」と同様に緑内障が進行しやすい。実際、レーシックで視力が良くなったからと安心し眼科を長く受診していなかったために、緑内障の末期になってから病名が判明するケースは珍しくないという。

「緑内障の末期、つまり視野が欠けるなどの症状が出た段階では、これ以上進行しないように治療の努力をしても、完全に進行を食い止めるのは困難です」

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