役に立つオモシロ医学論文

米誌で研究報告 生活習慣の改善で認知症は予防できるのか

定期的に運動する

 中央値で8年にわたる追跡調査の結果、遺伝リスクが「高度」の人では、遺伝リスクが「低度」の人に比べて1.91倍、統計学的にも有意に認知症の発症リスクが増加しました。

 他方で、遺伝リスクが「高度」の人のうち、生活習慣が「好ましい」人では、「好ましくない人」に比べて32%、統計学的にも有意に認知症の発症リスクが低下しました。

 つまり、遺伝的リスクが高いと認知症の発症リスクも増加しますが、この増加は生活習慣の改善で、ある程度低下する可能性が示されているのです。

 好ましい生活習慣の人では、潜在的に健康状態が良好な可能性もありますが、禁煙する、定期的に運動する、健康的な食事に配慮する、飲酒を控えるなど、生活習慣を見直すことで認知症の予防効果が期待できるかもしれません。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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