では、そんな気象病を予防するには、どうすればいいか。
「自律神経のバランスを整えるには、首をお灸で温めるといいでしょう」と言うのは、「南石鍼灸治療院」の朴宰弘院長だ。気圧の影響を研究する医師の中には耳の血流の悪さを指摘する人もいるから、お灸で血流を改善するのはうってつけだろう。
日頃からお灸で予防していても、猛烈な台風の気圧低下を受けると、発症は免れないだろう。つらい目を避けるには、市販薬を常備しておくといいかもしれない。
「たとえば、乗り物酔いのような目まいが主な症状なら、市販の酔い止めが効く可能性があります。痛みには、鎮痛剤が効果的。それで様子を見ながら、苦しければ、目まいなら耳鼻科、頭痛は脳神経科といったように適切な診療科を受診すべきです」(西崎氏)
千葉を中心に、広いエリアで大きな被害をもたらした台風15号に続き、19号も猛烈な強さに発達している。気象病がつらい人は、市販薬やお灸でしっかり対処するといいだろう。
病み患いのモトを断つ