もうひとつが、薬剤の影響です。リウマチの薬でよく使われるメトトレキサートや抗てんかん薬のカルバマゼピン、甲状腺治療薬のチアマゾールなどは副作用に血小板減少があります。それらによる薬剤性なら、薬の変更で血小板の数値は改善します。
一方、骨髄の病気やがんなどになると、逆に血小板の数値が上昇することも。そうなると、血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが上昇。こちらも見逃してはいけない病気ですから要注意でしょう。
(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)
医師の常套句「様子を見ましょう」の真意