病気を近づけない体のメンテナンス

肝臓<上>水と交互に飲み1週間に2日の休肝日を設けたい

写真はイメージ

 B型肝炎ウイルスの検査は「HBs抗原」と「HBs抗体」、C型肝炎ウイルスの検査は「HCV抗体」をチェックする。通常の会社の健診項目には含まれていないことが多いので、受けていなければ保健所などで一度は検査を受けておいた方がいい。

 また、肝臓に大きな負担をかける生活習慣といえば、誰もが真っ先に思い浮かべる「酒の飲み過ぎ」。アルコールを分解するときにできる毒性のあるアセトアルデヒドや、アルコールそのものが肝臓を傷つけるのだ。

 アルコール性肝障害の初期には肝臓に中性脂肪が蓄積する「アルコール性脂肪肝」になることが多く、検査項目(血液検査)では「AST(GOT)」や「γ(ガンマ)―GTP」が高値を示す。そのまま飲酒の習慣を続けていると、肝細胞が破壊されて炎症を起こす「アルコール性肝炎」や、肝細胞が壊死して線維化する「アルコール性肝線維症」に進行する。そして、さらに飲酒を続けると「肝硬変」や「肝がん」に至るのだ。

2 / 4 ページ

関連記事