“貧乏ゆすり”に効果アリ 変形性股関節症の意外な治療法

「銀座医院」整形外科の齋藤吉由医師(C)日刊ゲンダイ

 ちなみにジグリングによる改善効果は、40~50代よりも70~80代の高齢者ほど高いという。

 日頃の活動量が低下しており運動療法の効果が得やすい上、時間があるのでジグリングを習慣にしやすいからだ。

 それにしてもなぜ、ジグリングは股関節症の痛みを取るのか?

「大阪大学の研究グループは、軽度の運動刺激は関節軟骨の修復・再生を促進するとの実験結果を報告しています。ジグリングに効果があるのは、こうしたメカニズムが働いているからでしょう」

 ジグリングを行えば、軟骨再生や痛みの軽減のほかにも、冷え性や足のむくみの改善やエコノミークラス症候群の予防につながることも確認されている。

 ジグリングを受けたい人は「ジグリング研究会」のホームページを見て、自宅近くの施設を確認するといいだろう。

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