人気ドクターが指摘 「目」の問題解消がボケ対策に役立つ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 サバ缶が大ヒットしたのは2017年のこと。サバに豊富なDHA・EPAの健康効果がテレビで紹介されたのがきっかけだ。その人気は一過性で終わらず、同じくDHA・EPAが豊富なイワシ缶も大ヒットした。この注目の健康効果のひとつが認知症予防だが、認知症予防を考える上で、サバ缶・イワシ缶に加えて、絶対にやっておくべきことがある。

 認知症の中で多くを占めるアルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が減って脳が小さく萎縮してしまう病気だ。記憶力や思考能力などがゆっくりと落ちていく。進行を緩やかにする薬しかなく、予防が大事になってくるが、しばしば取り上げられる食事や運動とは違い、見落とされがちなのが「目」だ。

 二本松眼科病院(東京・平井)の平松類医師は職業柄、高齢者と接する機会が多く、延べ10万人以上の高齢者と接してきた。

「眼科は認知症が専門ではないので、認知症になりかけの人、軽症の人、進行している人など、さまざまな高齢者と接します。その中には、目の病気の治療で見え方がよくなったら、家族が“認知症だから”と諦めていた症状が解消したケースもあるのです」(平松医師=以下同)

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